ゲンテンメソッドとは

「治す」だけがゴールじゃない。
「自ら変わる力」を引き出せる、それがこれからのセラピスト。

ゲンテンメソッドは、”身体の原点”に立ち返ることで生まれた、新しいリハビリのかたちです。
マッサージや対処療法ではなく、動きの再学習を通して「変わる力」をクライアントの中に育てていく
それが、ゲンテンメソッドの目指すアプローチです。

“その場しのぎ”のマッサージや電気治療で、クライアントの人生は変わるでしょうか?
「また来週も来てください」―― そんな言葉を繰り返す日々に、違和感を感じたことはありませんか?

ゲンテンメソッドが目指すのは、一時的な対処ではなく、クライアントが自分の身体と向き合い、変わっていくプロセス
「この体は自分のものだ」と胸を張って言えるようになるまで、
“自分の人生を取り戻す”ための支援こそ、私たちセラピストの役割です。


ゲンテンメソッドとは?

ゲンテンメソッドとは、ヒトの体の成り立ちを生物の『原点』から紐解いたセルフケア指導メソッドです。

ヒトは脊椎動物であり、その体の発生は脊椎動物の進化の過程をなぞるように起こります。

ゲンテンメソッドでは比較形態学や比較解剖学を共に、動物の運動を比較し、共通する4つの運動連鎖パターンを連動モジュールと定義しました。

この連動モジュールは、ヒトの動作・行為の中で実行率が高まると安定し、実行率が低下すると変形や痛み、不安定感につながります。

治療やリハビリ、セルフケア指導の場面で連動モジュールは、実行率の低下に繋がる「体の誤用」を修正し、実行率の高い「体の正用」を目指すために用いられます。

セラピストは、クライアント(患者)の心身機能や活動・参加におけるマイナス面を解消するために最適な環境になることを目指します。

また、クライアント自身が課題に対する「仮説」を立て、解決するための「試行」「検証」を主体的に行えるようにサポートします。

クライアントは、ゲンテンメソッドを通し、連動モジュールが動作・行為を行う際の身体の正用方法だということを理解する必要があります。また、目的志向的に身体を酷使する誤用を改善するためにセルフケア(ゲンテン体操)を身につけます。

ゲンテンメソッドにおけるセラピストとクライアントの関係は、常にクライアントの主体を核とし、経時的に変容するクライアントの主体を、セラピストは環境として適切に補完しながら自律を促すものであり、共依存の関係にならないよう注意する必要があります。

ゲンテンメソッドにおけるクライアントの主体とは、身体意識と同義であり、運動主体感身体所有感に加えて、それを自己評価する客体的自覚のことを指します。自己実現に繋がる課題解決をしていくことが望ましい主体の変容と捉え、治療戦略を立案していくことが重要です。

ゲンテンメソッドのアプローチ方法は大きく分けて3種類あります。

①コンディショニング

徒手的に関節やアライメントを誘導することでメカニカルストレスを減らし、筋拮抗和を下げる目的で行うアプローチです。変形や筋緊張異常などによって連動モジュールの実行率が低く、内部モデルの修正が困難な場合に用いられます。

②ファシリテーション

徒手抵抗によって連動モジュールの実行率が上がる出力方向を示し、反復することで連動モジュールの実行率を高めるアプローチです。課題となる動作や行為で連動モジュールの実行率が低く、内部モデルの修正にガイドが必要な場合に用いられます。

③セルフケア指導

セラピストが適切な難易度調整しながらクライアントの運動学習を促すアプローチです。

クライアント自身が体の不調に対して、原因となる連動モジュールの実行率低下を理解し、症状改善に向け「仮説」「試行」「検証」を繰り返していくために行います。

ゲンテンメソッドにおける評価及び治療戦略の立案は、クライアントの主体変容を促すための課題を明確にした上で、課題となる動作・行為の連動モジュール実行率を評価します。

治療戦略はその実行率向上を促すための環境として、コンディショニング、ファシリテーションを行い、最終的にセルフケア指導に繋がるように立案します。

ゲンテンメソッドの目的は?

「セルフケアを文化に」するために、クライアント(患者)にとって適切な環境となることを、運動学や解剖学、神経科学、比較形態学等の知見を統合的に解釈し臨床応用していきます。

ゲンテンメソッドを学ぶ上でのマインドセット

セラピストは、ゲンテンメソッドを学ぶ上で、ゴッドハンド志向を一切排除し、クライアントファーストで、クライアント自身のフィジカルリテラシーを高めることを最優先し、研鑽を続けましょう。

医学的知識のないクライアントとの知識格差による差別をなくし、計画的に主体変容による自己実現をするための知識や技術をわかりやすく、忍耐強く、発信していく姿勢を常に心がけていきましょう。

また、セラピストは、クライアント自身のさまざまな経験を、主観的体験化し言語化することで、セルフケアに欠かせないバーバルコマンドの語彙を蓄積し、同様な課題を抱えた方たちに汎用できるよう、セラピスト同士での情報共有に努めていきましょう。

ゲンテンメソッドは、いまだに確立されていない方法であることを理解し、クライアントとの関わりの中で、改善や悪化といった近視眼的な情報に一喜一憂することなく、最善の関わりができるように、前提知識への疑念を忘れず、最新の知見を積極的に取り入れながら、後学に紆余曲折のプロセスの全てを明かしていきましょう。

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